関西大学体育会アメリカンフットボール部「KAISERS」は、関西学生アメリカンフットボール連盟に所属する課外活動団体です。1935年に創部し、関西学生リーグ1部で4度の優勝、甲子園ボウルで2度の日本一に輝いた歴史を誇ります。

チーム名「KAISERS」は、本学の応援歌に登場する「カイザー関大」に由来し、「皇帝」を意味します。
また、関西大学体育会全体で「カイザーズ」の名称とロゴを共有しており、全国的にも珍しい統一ブランドの取り組みとなっています。

LOVE〜愛し愛されるチーム〜
KAISERSが掲げるチーム理念「LOVE」には、以下の4つの価値が込められています。
【L】LOYALTY(忠誠心):信念を持ち、最後までやり抜く。
【O】ONE PRIDE(一丸):全員が誇りを共有し、心を一つにして戦う。
【V】VICTORY(勝利):勝利にこだわり、一瞬一瞬に全力を注ぐ。
【E】EXCITE(熱狂):挑戦を楽しみ、観る人を魅了するプレーを生み出す。
チームの目的と姿勢
目標は日本一。
活動の目的は、関わるすべての人が「考動」(=考えて行動)できる人材へと成長すること。
経験を通じて得られる学びを、人生の財産とすること。
「日本一」を経験することは、日常生活ではなかなか得がたい機会です。しかし、KAISERSにはそのチャンスがあります。
だからこそ、全力で挑みたいのです。
私たちは、身体能力やセンスではなく、地道な努力とひたむきな姿勢で強豪やライバルに挑むチームです。それこそが、KAISERSの本質です。

人としての成長を目指して
選手としてのキャリアが終わったあとも、社会で活躍できる人材となること。それが、私たちが考えるアメリカンフットボール部の意義です。
スポーツは「自己満足」ではなく、「自己実現」のための大切な手段であり、人材育成は「日本一」と並ぶ、私たちのもう一つの目標です。
伝統と挑戦
2009年、歴代OBの努力が実り、61年ぶりに学生日本一を達成しました。
私たちは再び「日本一」を目指し、チーム一丸となって日々努力を重ねています。
KAISERSは、スポーツがもつ「喜びの力」や「感動を分かち合う力」を、皆さまと共有できるチームでありたいと願っています。

多様性の中で生まれる一体感
チームは、推薦入学者、一般・併設校からの経験者、そして未経験者が、それぞれ3分の1ずつ在籍しています。
12学部にわたる学生たちが学年を超えて、「日本一」という共通目標のもとで意見を交わし、思いを共有してチームをつくっています。
現在は、社会人コーチも20名在籍しており、選手・学生スタッフ・指導者が、10代から70代までの幅広い世代で協力し合っています。これは、社会に出たときにも必ず大きな財産となるでしょう。
OB・OGとのつながり
創部から90年以上、KAISERSには1300名を超えるOB・OGが社会で活躍しています。
彼らは、人生の先輩・仲間として、現役学生の相談相手となり、就職活動でも多くの支援をしてくれます。卒業後も、世代を越えて良き仲間・ビジネスパートナーとしてつながり続けることができるのも、KAISERSの大きな魅力です。
地域との連携と感謝
KAISERSの活動は、大学・ファン・OB・地域の皆さまの支えによって成り立っています。私たちは、その応援に応えるべく、日本一を目指す本気の活動を展開するとともに、地域貢献にも力を注いでいます。
ご父兄の皆さまへ
このたびは、御子女の関西大学ご入学、誠におめでとうございます。
ここでは、アメリカンフットボール部KAISERSの活動についてご紹介させていただきます。
私たちは、競技を通じて、人格の成長、他者への思いやり、敬意の心を育むことを活動の意義とし、チーム運営に取り組んでいます。
アメリカンフットボールは激しいスポーツですが、正しい技術指導とトレーニングにより、できる限り安全に取り組めるよう心がけています。学生トレーナーに加え、チームドクターやプロのトレーナーが体調管理やケガ予防に取り組んでいます。
万が一のケガに備えて、整形外科と連携したサポート体制もあり、迅速な診断・治療・リハビリが可能です。
入部時には傷害保険にも加入しておりますので、ご安心いただけます。
運営や対外活動は学生主体で行われており、上下関係ではなく実力で評価される文化が根付いています。
努力次第では、1年生から試合に出場するチャンスも十分にあります。
また、「文武両道」をモットーにしており、授業を優先する体制が整っております。上級生による学業支援も行っており、勉学との両立は可能です。
地域清掃や小中学生への普及活動など、課外活動を通じて感謝の心や他者への思いやりを育む教育にも力を入れています。2011年度には吹田市長より感謝状も授与されました。このような経験は、大学生活だけでなく、将来社会に出た際にも必ず役立つと確信しています。